ネトラバスティとは、5,000年以上前からインドに伝わる医学「アユールヴェーダ」の一つです。
目の周りに土手を作り、温めた「ギー」と呼ばれるオイルを流し込み、目をオイルで浸します。
その為、「目の温泉」とも呼ばれており、とても気持ちがよいセラピーです。
花粉症やアレルギーで目が痒い人も、ネトラバスティを定期的に行うことで症状が軽減されたという報告があります。
その他にも眼精疲労や視力低下、ドライアイなどにも効果を感じる方が多いです。

　さらに、目だけでなく、目の周りもギーで浸すため、目元にハリが出ます。
アンチエイジング効果も期待できるのも魅力です。

　ギーによる目の温浴が終わった後は目のマッサージを施します。
ツボ押し、側頭部マッサージなども行いますので「非常に心地よい」と好評です。

「ギー」とは、無塩バターから不純物を取り除いた「純粋な油」のことで、無塩バターをゆっくりと加熱して溶かし、さらにろ過して作ります。
水分や糖質、タンパク質などが除去された、純粋な油そのものになるため、常温でも長期間保存できるのが特徴です。

写真のように常温では固まっていますが、ネトラバスティではこれを温めて使います。
右の写真は温められたギー、美しい黄金色です。
昔から人々は、牛や水牛、ヤギの乳を用いてギーを作ってきました。
ギーは効能が素晴らしく、5000年の歴史を誇る伝統医療「アーユルベーダ」でも、ずっと活用されて来た油です。
これからもナチュラルに人の健康をサポートし続けるでしょう。

アーユルベーダはサンスクリット語の「Ayuh（生命）」と「Veda（科学・知識）」を組み合わせた言葉で、「生命の知識」という意味です。
インド・スリランカで生まれ、約5,000年以上の歴史を誇る伝統的な医学です。
医学と言っても癌などを取り除く西洋医学のようなものではありません。
予防に重きをおくもので、体の生理機能やバランスを整え、自然治癒力を高める生活健康法です。
アーユルベーダでは、体は自然のエネルギーで構成されているとしています。
そのエネルギーを「ドーシャ」と呼びますが、このドーシャがバランスを崩すと体調が悪くなり、病気になると言われています。
ドーシャは「ヴァータ（風）」「ピッタ（火）」「カファ（水）」に分かれていると考えられています。

この3タイプのドーシャは、環境やストレスの度合い、食事などによって変わります。
それぞれのタイプに優劣があるわけでなく、その人の状態を表すだけです。
人によってはヴァータとカファの性質が強かったり、ピッタとカファを持ち合わせていたり…とそれぞれです。
また、生きて行く中で、そのバランスは常に変わります。
アーユルベーダでは「ヴァータ（風）」「ピッタ（火）」「カファ（水）」の性質をバランスよく備えている状態が健康な状態です。
崩れたバランスを整えるには、ヨガや瞑想が有名です。さらに、シロダーラやハーバルバス、アヴィヤンガマッサージなど、アーユルベーダの概念と共に伝承されてきた施術をすることによって、デトックスを促します。
フェアリーテ・マチルダでは、タイプにこだわらず、施術によって体内の多すぎるドーシャを排出することができます。
結果的にバランスが整い、頭や体、そして心そのものが生き生きと動き出すでしょう。
実際、アーユルベーダの施術を受け続けると、ストレスによる不調から回復し、不眠症や頭痛、眼精疲労といった不快症状が改善する人が多いです。
アーユルベーダを生活に取り入れ、健康的に生きていけたら嬉しいですね。